空side
椎は情報通だ。友だちも結構いて機械も得意だから、秘密でもなんでもすぐ分かってしまう恐ろしい奴。
そんな奴に頼むことなんて。
「…なんでここが分かった。」
「調べたから。」
一つに決まってんじゃん。
じろっと睨まれるけど、そんなの気にしてられない。
俺は猫を助けにきたんだ。
奴の腕に収まっている猫は意味不明な顔でこちらと陣内を見ている。
…なんで、ハテナ浮かべてんの。
とりあえず。
「猫を助けにきた、っていうか奪いに来たから離してくれね?」
この状況は嫌いだ。
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