そんな感情を抑え、俺は言う。






「――絶対に猫を俺のものにしてやる。」






宣誓布告




思った以上に、猫のことが気に入った。



思った以上に、手に入れるまで時間がかかりそうだ。






驚きもしない陣内が何を思ったのかは分かんねぇが。




猫を渡し、俺は逆方向へと歩み始めた。








「…バカな奴。」




あいつの呟きを耳に残して。