陣内は起きない、と諦め、その場にしゃがみこんだ。 そして、そのまま… 俺は次のことに目を疑う 「はっ…?」 錯覚でもなんでもねぇ あれは確かに―― 「なんだ、あいつらって…」 あいつは猫にキスをした。 恋人同士ってわけ…なら、なおさら弄りがいがあるじゃん。 猫と猫の飼い主、ね。 おもしろいじゃねーか。 また笑みを一つ、俺は零したのだった。