「健吾がぎゅーって。眠くなるの。」



あったかくてすぐ寝れちゃうんだよ。


香水も付けてないのに良い匂いするしっ、あれは健吾の魔法なんだ!





「ふーん…」



「だからぎゅーってして?」




南条くんに向けて両手を広げた。



ただ早くぎゅーってしてほして。





――なのに、南条くんはその腕を掴んで。




「…んにゃっ」



「この方が眠くなるよ?」




甘いちゅーをしてきた。