空side



ゆらゆらと大型バスに揺られ、向かう先は山のキャンプ場。




(ただでさえ暑いのに…)



体力がどんどん暑さで奪われていきそうだ。





「空くん、お菓子食べる?」



クラスの女子が後ろから話しかけてくるが正直…めんどい。




「空が貰わないなら俺が貰うー、ありがとー!」



「う、うん!」




顔が良ければ誰でもいいんだろ?


俺もそんな考え持ってるから分かるさ。





「空さー、変わったな。」



「どこが?」



「小春ちゃんに本気だったりして…いてっ!」



「うるせーよ。」