「おはよう~・・・・」


「葉華ちゃんおはよー・・・・」



目を擦りながら来る小さな子どもたちの手を大広間の出入り口で拭いていく。




ちゃんと「おはよう」って返しながら。

笑顔で。



「いつもごめんね,葉華」


先生も子供たちと同じように目を擦ってやってくる。


酒臭い・・・・・。



「先生,昨日どれだけ呑んだの?」

ギクッと肩を大きく揺らす先生。



「さぁ朝ごはんたべよーかーッ!」



無理矢理目を反らして、私の横をするりと抜け出した。