最近は月に2、3回メールするようになっていた。

『上ちゃんのこと知ってるお客さん来たよ!
村井さんって人わかる?』

知らん。全くわからん。

『解らないけどなんで?』

すぐ返信がきた。

『すごいほめてたよ!
あいつが居るから店に顔出すって!』


なんていい人。
その人が誰かわからないなんて、僕はなんて失礼なんだろ。


『でしょ?できる子だからさ(笑)』


冗談まじりに返す。


『上ちゃんて接客、上手そうだよね!
うちのボーイ全然だめなの。』


天才ですから。
まぁ鵜呑みにしませんけど。


『そんなこと言われても店行けないからねー!』


って、ひねくれてるな。
僕って奴は。


『本当にそう思ったんだもん!上ちゃんは友達だから営業メールなんてしないよ!』


なんかすいません。


『ありがと。そのうちちゃんと行くからね!』


『わかった〜!』


みんな応援してくれてるんだな。

もうすこし頑張ってみよ。


『堅すぎず、砕け過ぎず』



ね。まかせとけ。