あ〜ぁ。気持ち悪い。
焼酎は次の日残っちゃうなぁ。


昨日の話しを思い出す。
カラオケスナックみたいな店。
同伴。

ん〜??

偶然かな。さとみに電話する。

「そういえばさ、今度同伴で行くカラオケスナックみたいな店ってここら辺にある店の系列店?」

「そうそう!うちの店の近くにあるよ!なんで?知ってるの?」

「そこの店ってマサキって人いない?あと村さんって人。」

「えっ!?知ってるの!?」

「知ってるっつーか最近そこしか行ってねぇ。」

「まじで!そこの村さんって人が私指名なんだよ!」


さすが夜の世界。
狭すぎる。
これはマサキさんに報告しなきゃ。
今日はさとみの出勤日だから
明日にでも店に行くか。


そしていつも通り出勤し、
営業が終了する。

マサキさんから電話がきた。

「今日くんだろ?」

「今日は行きません!」

さとみと会える時に会わなきゃ。
そして、さとみから電話がきた。

「ハルごめん。なんか村さんに連れられてマサキの店に来ちゃった。」

「マジか。じゃあ帰るね。」

「ハルも来てよ。いつも来てるんでしょ?」

「そうだけどなんか微妙じゃん。」

「大丈夫。なんとかなるから。」


微妙な感じもしたが
さとみに会いたいので足早にマサキさんの店に行く。


店に入ると1番手前にさとみが座ってる。
その対面に村さんがいた。

どこに座ればいいのか迷ったが、マサキさんがカウンターから

「上原早く座れよ!そういやお前さとみちゃんと知り合いらしいじゃん?」

「そうなんですよ!超偶然ですよ!」

なにも意識してないようにさとみの横に座る。

「さとみちゃん久々だねぇ!」

白々しく話す。
なんとなく合わせるさとみ。

村さんの入るスペースなくさとみは話し始めた。

まぁ村さんからしてみれば面白くないだろう。
さとみと話していたら、
村さんが席をはずした。

僕たちはソファーを少し離して隙間をあけ
その間で手を繋いだ。