次の日になれば連絡はとれ、普通に電話はしてたものの、いつも理由がよくわからなかった。

不信感が募る。

だが、信じていたいので深くは突っ込まない。
信じていたいと言うか突っ込んで、関係が崩れて、失うのが怖いのかもしれない。


毎回そうで無く2回に1回は営業終了後会ってたし、よくわからなかった。

ある日の営業終了後、
さとみと会う事になった。
今日は無事に会えた。
会う場所はだいたい僕の家の中。
同じ街で働いてるので、
外では、会いづらかった。

先に家に着いた僕。
家着になる。
少しするとさとみが入ってきた。

「ハルー。お疲れ!」

いきなり抱き着いてくる。

「お疲れ様!」

「ねぇハルって普段何食べてんの?野菜とかとってる?」

「なんだいきなり。普段は〜コンビニだな。だいたい。」

「だめだよ!ちゃんと野菜とりなよ!」

「たまにサラダ食ってるから大丈夫だ。」

「ダメだって!」

「じゃなんか作ってよ。」

「考えとく。」

なんだよ。言いっぱなしじゃん。

まぁそんな会話もしながら、限られた特別な時間を過ごす。

いつも帰り際は名残惜しく、離れるまで若干時間がかかる。

そんな時はいつも
「またすぐ会えるから。」

そう言ってタクシーに乗せて帰らせた。

次の日、
もはや生活の習慣になった、さとみに電話。
電話の向こうで騒がしい感じ。

「なにしてんの?騒がしくない?」

「今、夕飯の準備してんの!」

「へぇ〜。さとみの料理食べたい〜♪」

「本当に?何食べたい?」

「何でも!期待しないで待ってます!」


そんな会話をしながら店へ向かう。
今日は、さとみも忙しいようなのですぐに電話を切れた。

それから何日からして、
今日はさとみの出勤日。

またいつものように電話する。

「ハル煮物好き?」

「好きでもないし、嫌いでもないけどなんで?」

「今作ってるから、好きなら持って行ってあげようとしたんだけど、いらないね!」

「いる!!」

さとみが作ったものならなんだっていいし。

「じゃあ今日持ってくね!」

こんな些細なことでも
すごく楽しみ。