『いつか。愛。』

それからしばらく
平凡な毎日が続き、
さとみちゃんとも
特に連絡もとらなかった。

そろそろ一人暮らしでもしてみよっかな。
知り合いを通して、
家を探してもらった。

仕事をはじめて、
休みもあまりなく
使う暇もなく貯金もあったので
さほど時間もかからず、
家は決まった。

駅から３分。
オートロック。
日当たり良好。

そして、店から１分。


文句なし。即決め。

引越しまで一週間もかからなかった。


引越しの手続きなどでこの一週間ずっと寝不足だった。

営業が終わり急いで実家に帰り荷物を運び出す。

最低限必要な物だけ持って行く。
なにか必要なものがあればら時間がある時に取りにくればいい。

新居につき、物を運び終わる。

もう９時だ。
寝なきゃ。

まだ部屋はぐちゃぐちゃだけど、
寝るスペース確保。

ベットに入るとすぐ寝れた。







『トゥルルル．．．．．トゥルルル』



誰。こんな時間に。

携帯を開くと、
さとみちゃん。


「もしもし。久々だね。どうしたの？」


「こんな時間にごめん。さっき見かけたからさ。」

たわいもない話しを１０分ほどして、電話を切った。

半分位、お店の愚痴だった。

ちょっとチャンスだけど、
引き抜きは後が怖いから
がっつくのはやめとこう。

さてさて、早く寝なきゃ。