疲れてるんだな。
そっとしとこう。
静かにドアを閉める。

「ハル...」

小さい声でさとみが呼ぶ。

「ごめん起こしちゃった？ゆっくりしていいよ。」


「ハル。こっち来て。」


さとみに近寄り座る。

「どした？時間になったら起こすから寝てていいよ。」

僕はさとみの頭をポンポンと軽く叩いて立ち上がろうとした。

「待って。少しだけ一緒に寝よ。」

起き上がる彼女。
口を開く。
「でも、変なとこ触らないでよ。」

「やだ。」

僕は笑ってさとみにキスをして一緒に布団に入った。


無言のまま時間が過ぎていく。
たまにキスをしても
特に言葉は交わさない。


「ねぇハル。したい？」


「ううん。さとみ嫌でしょ。それにこうしてるだけで幸せだから平気。」


「そう。別に嫌って訳じゃないんだけど、子供２人産んで体型崩れたし、恥ずかしいの。」


「別に気にするほど崩れてないんじゃん？
まぁ寝なよ。」


「うん...。」


それからしばらく会話を交わすことなく時間がすぎる。



「ねぇハル。」


「なぁに？」


「....していいよ。」


「無理しなくていいよ。」


「違う。ハルが悪いんだよ。ハルが横にいるから。」


「俺はなんもしてねー。」

そう言ってさとみにキスして、

愛して、
愛されて、
愛し合った。


僕はさとみの耳元で囁くように
「さとみぃ。愛してるよ。」

服を来て、ソファーのある部屋にいき、煙草を吸う。
時計を見ると、もう４時半。

後からさとみが来てソファーに座る。

「自分だけ先にいくな。そこに愛はあるのか！」

そう言ってさとみも煙草に火をつける。

たまにこんな変なことを言うさとみ。

好きだよ。

「ばかだなぁ。そんなことよりさとみ後３０分しか居られないね。」

時計を見て抱き着いてきた彼女。


「やだぁ。帰りたくない」

外では絶対出さない
この一面。

大好き。