飲み物を頼もうと店員を呼ぶ。

「すいません!お茶ハイと、さとみは?」

「ウーロン茶で!」

店員は伝票に書き去ってった。

「さとみ飲まないの?」

「今日はいいの!ハルも2杯だけだよ!」

「ほ〜い。」

2人でいると話しも尽きない。
あっという間に時間が過ぎる。

「もう1時だ。でよっか。」

「もうこんな時間なの!?ねぇハル。今日5時には帰るからね!」


「わかってます。」


店を出て、気付いた。
この後の予定なし。

「さとみどこか行きたい場所ある?」

「ん〜特にないなぁ。ハルんちいこっ。
変なことしないでよ!」

「しねーよ!」

2人で手を繋ぎ家へ帰る。

何年も前に知り合っていたら、
会えないとかそんな壁無かったのかな。
毎日こんな風にいれたのかな。
そんなことを考えてしまっていた。

家に入りまたソファーに座る。

「あっ。さとみこれ見て。」

僕は昔から、動物とか好きで、そんな感じのDVDとかを買ってしまう。

「白熊の子供が超かわいいの!」

僕はそういって、その場面まで早送りする。

「ほらこれっ!超かわいくない??」

「かわいい〜!
ハル動物好きなの?」

「昔から好きなんだよね!イルカとかも!昔水族館で働きたいって思ってたんだ!」

テレビをみながら話していると、横からさとみが抱き着いてきた。

「ハルって感情出さなかったり、我慢したりするから大人だなって思ってたけど、意外なとこもあるんだね!ハルのこと知れて嬉しい!」


「これからもっと仲良くなって、ちびちゃんも連れてシーパラいこっ!白イルカかわいいから!」

「うんっ♪」

膨らむ夢。
希望。
いつまでも壊れませんように。