さっそく中身を見る彼女。


「あっこのウルトラマンの高かったでしょ?このまえ子供にせがまれたんだけど、ダメって言ったの!だから絶対喜ぶよ!ありがとう!」


僕はだまって彼女を見つめる。
まだゴソゴソやってる。

「この箱のは何??」


箱をもって問い掛ける。


「それは〜、頑張るママにプレゼント!食べると肌がプルプルになるんだってさ。」



「この前の話し覚えてたんだ!?上ちゃん聞いてなさそうで聞いてるんだね!」


「ちゃんと聞いてるわ!!」


わかってる。
この子を
意識してる自分を。

ただそれを隠す為に
無愛想なの。


それにまだ会ったばかりなのに、
がっつくのもねぇ。


「上ちゃん彼女いないの?」


「いねーよ。」


「優しいし、絶対もてるのにね!」


「何それ?シャンパン入れろっていってんの?」

鵜呑みにはしない。
冗談で返す。


「素直にありがとって言え!」


「うっせ!」


二人で笑いあう。


2時間ほど居て帰ることにした。


店をでて家に着く。

頭から離れない。
まだ告白なんて早いってわかってる。


眠れない。




会いたい。



『あのさ、さとみちゃんのこと好きなんだけど。』


メールを打つ。

でも、送信できない。

メールでいいのか。

時間が進む。


色々悩んだすえ、
メール送信。


携帯をにぎったまま
寝てしまった。



「ピッピッピッ」

びっくりして起きる。


『わたしも、上ちゃんが気になる...』



マジかよ!?
すかさず返信。


『色恋ですかね?(笑)』

色恋ってのは、自分が気があるふりをして、なんだかんだ理由をつけて、店に来させる営業。



すぐに返信がくる。


『想像に任せます。(笑)』



くそ〜。
キャバ嬢め。
ズルイ。


返信を考えてたら寝てしまった。