光さんは私を置いて行こうとしていた。思わず、心細くなって光さんの右腕を掴む。 「ま、待って私を一人にするの?」 「ああ~俺は他の仕事があるんだ…」 「……」 光さんは鬱陶しそうに私の手を振り解く。 「俺だって忙しい…我侭を言うな…じゃあな~」 「いってらゃしゃいませ~光様」 慶子ママは丁重の挨拶をして笑顔で見送った。 私と慶子ママの二人。