とうとう…俺が居る間も目覚めるコトはなかった。 こんなカタチで初恋の人と対面するとは…何とも悲しい。 でもトーヤ様の深い愛を見るコトが出来た。 マフィアのドンの妻となった佐波様。 でもトーヤ様や可愛い二人の愛の結晶の郡迩様… 紫岐様に護られて… 不幸ではなかったと思っていた。 俺は窓を開けた。 …風に乗って中庭から運ばれて来る炭火で焼く肉の匂いを自分の鼻で確かめる。