「はい…何ですか?トーヤ様…」


「佐波の部屋の窓を開けて来てくれ…。あいつの好物なんだよ!!焼肉は…。匂いだけでも匂わせてやりたい」


「分かりました…」


佐波様の部屋は中庭に面した3階の部屋。
…風があるし…肉の焼けた匂いは匂わせるコトが出来るかもしれない。


俺は僅かに残った缶の中のビールを飲み干して…佐波様の部屋に向かう。



いつものように眠り姫の佐波様。