「……お前のようなハンパなヤツ一人…逃したくらいで…この『王龍』は倒せない。
でも…俺の足となり…『朱雀』と『紅組』の動きを俺に報告しろ!!さもなくば…この女の命はない!!」



私はいきなり…紫岐様に抱き寄せられた。
私は逃れようとするが彼の強い腕の力に勝てなかった。
私の胸元に紫岐様は銃口を押し付ける。





「陽女華様!!!?」


「……コレをお前に与える…指示は追って伝える」


うろたえる洵さんに向かってケータイを投げる紫岐様。



私は胸元に銃口を押し付けられたまま…バイクのバックシートに乗せられた。


洵さんは蛇に睨まれた蛙のように動くコトが出来なかった。