「……!?」


「俺の名前は紫岐…『王龍』の王の側近だ…。俺の同胞が居ると…聞いて…みず
から調べに来たのだ…」


「紫岐様……!!!?」


洵は呆然と立ち尽くす。


階段を降り立った私に紫岐様が目を向ける。


洵は私に首を振って…逃げるように促したが…遅かった。


でも紫岐様はほんの一瞬見ただけで…洵を凝視。



どうやら…メットが素顔隠してくれたみたい。



「……同胞であれば殺せとの王の命令だ…しかし…違ったようだな…」


「!?」