光さんの細い眉根が急カーブしたように上がった。


 「はっ!?お前…自分の立場…分かってんのか?おらっ!」


 とうとう正体を現した。
 ドスの聞いた声で私を威嚇する。


 「……女には優しくがモット~でしょ?光様」


 「……シロ!!こいつが全然…立場分かってねえんだよ!!」


 着物姿のシロと言う男性が私の前に立つ。


 「私は…光様のお目付け役の…城田誠治(シロタセイジ)と申します」


 「私は……」


 「相澤陽女華さんでしょ?」