付近は既に現場保存が
徹底され、
鑑識が慌ただしく動いていた。
昼間からの雪で、
辺り一面真っ白だ。
その雪に赤色灯の光が反射し、一層物々しさを
醸し出していた。
「ここ通ってもええか?」
須藤は鑑識に通り道を
確認しながら、
現場へと歩みを進めた。
立花は須藤の後に続きながら、辺りを見渡した。
雑居ビルが建ち並び、
居酒屋や、風俗店の看板が、
所狭しと路上に出されている。すぐ近くには駅も
商店街もある。
歓楽街と呼ぶには
少し淋しい気もするが、
この近辺では一番の歓楽街だ。
少し歩くと、
公園の入口に着いた。
二人は数段ある階段を、
一段一段上がっていく。
だが、
その足取りは重かった。
勿論、雪のせいだけではない。現場に入る時の重圧感に、
ベテランも新人もないのだ。
須藤は階段を上がると、
公園内を見渡した。
遊具はブランコとすべり台、
あとはベンチが二つ
あるだけの、小さな公園だ。
街灯は二カ所。
ブランコとすべり台の
間に一カ所と、
二つのベンチの間に
一カ所だ。
そのベンチを囲むように、
捜査員達が話しをしている。
すると、二人に気づいた
捜査員の一人が、
声をかけてきた。
「須藤、立花。こっちや」
手を挙げながら
呼んでいる人影。
現場に設置された
照明の逆光で、
顔ははっきりと見えない。
だが、
独特の図太い声で
誰かはすぐにわかる。
大阪府警捜査一課
課長の佐々木だ。
徹底され、
鑑識が慌ただしく動いていた。
昼間からの雪で、
辺り一面真っ白だ。
その雪に赤色灯の光が反射し、一層物々しさを
醸し出していた。
「ここ通ってもええか?」
須藤は鑑識に通り道を
確認しながら、
現場へと歩みを進めた。
立花は須藤の後に続きながら、辺りを見渡した。
雑居ビルが建ち並び、
居酒屋や、風俗店の看板が、
所狭しと路上に出されている。すぐ近くには駅も
商店街もある。
歓楽街と呼ぶには
少し淋しい気もするが、
この近辺では一番の歓楽街だ。
少し歩くと、
公園の入口に着いた。
二人は数段ある階段を、
一段一段上がっていく。
だが、
その足取りは重かった。
勿論、雪のせいだけではない。現場に入る時の重圧感に、
ベテランも新人もないのだ。
須藤は階段を上がると、
公園内を見渡した。
遊具はブランコとすべり台、
あとはベンチが二つ
あるだけの、小さな公園だ。
街灯は二カ所。
ブランコとすべり台の
間に一カ所と、
二つのベンチの間に
一カ所だ。
そのベンチを囲むように、
捜査員達が話しをしている。
すると、二人に気づいた
捜査員の一人が、
声をかけてきた。
「須藤、立花。こっちや」
手を挙げながら
呼んでいる人影。
現場に設置された
照明の逆光で、
顔ははっきりと見えない。
だが、
独特の図太い声で
誰かはすぐにわかる。
大阪府警捜査一課
課長の佐々木だ。


