真樹ちゃんと友達になってから
今まで退屈だった毎日が
楽しくて、
楽しくて
しかたがなかった…。
真樹ちゃんとはよく一緒に歌を歌った。
私は真樹ちゃんと歌を歌うのが大好きだった。
…でも、
そんな楽しい日々はそんなに長くは続かなかった
その日もいつものように、
また明日ね
って約束した。
だけど、次の日
いくら待っても真樹ちゃんは来なかった
次の日も、その次の日も…
真樹ちゃんは来なかった。
どうして?
どうして来てくれないの?
真樹ちゃん!?
私のこと
嫌いになったの…?
私、真樹ちゃんに会いたいよ──。
カランッ
「…娃弥、どうした?暗い顔して」
おじさんは扉の前から動こうとしない私に言った
おじさんの顔を見ると、何だか感情が込み上げてきて鼻がつんとした。
気が付くと私は泣いていた…
「真樹ちゃん…が……真樹…ちゃ……私…」
自分でも何を言っているのか分からなかった…
でも、おじさんは分かってくれた

