そこではもう加藤さんが手続きをすませていた。

「娃弥ちゃんどうする？最後にみんなと授業うける？」
私は首を横にふった。

「帰ります…」




「本当によかったの？」
帰りの車の中で一言も話さなかった私を心配したのか加藤さんが聞いてきた。

「はい大丈夫です」
私がいうと安心したのか加藤さんは仕事に出かけた。


人気のない廊下の角をまがった時、力が抜けてその場に座りこんだ
何も考えられなくて、さっきの事ばかり頭に浮かぶ

“あいつウザイよね”
“暗すぎ〜てか友達いないんでしょ”



“友達でしょ？”


いやだっ！やめてききたくないの！！

私は自分の耳をおさえてうずくまった…



「娃弥ちゃん？どうしたのっ！？」