「まったく毎日毎日マサキはどこ行ってんだ?」

仕事場へ迎う優作さんの車の中でぼんやりと昨日の娃弥の歌を思い出しているといきなり優作さんが話だした。

「毎日毎日って…気付いてたのッ!?」
優作さんは何食わぬ顔でずっと前から知ってたよと言う。


「で?どこへ行ってんだ?」

こういう言い方をされると話しを逸らしにくい…
俺が困っていると勢い良く亮が口をだす



「それがさぁすっげぇ歌が上手い子見つけたんだ!」


亮の言葉に優作さんはほう、と興味を示した。


「事務所の近くのバーなんだけどさっ」

「亮ッ!」
ったくこいつは人がせっかく昨日誤魔化したのに…



「ほぉう、事務所の近くのバーねぇ……」


考え込む仕草をする優作さん

「ほ、ほら着いたよ」
場所がバレそうだったから急いで話しをかえた。






「事務所の近くのバー……あそこかな?」