「知り合いではないね〜。
強いて言えば“ウワサのアノ子”かな。」
やっぱり知り合いじゃなかったらしい…。
ウワサって何?
わたしなにもした覚えないんですけど……。
「ウワサ?んなの知らねぇよ。
バカにしてんのか、ルリ。」
わたしをここに連れてきた男の人は“ルリ”という名前らしい。
その人を睨み付けるのは金髪の人。
切れ長の目がなんだか怖かった。
「有名なあのウワサを知らないなんて…
まったく、ひぃちゃんはほんと困ったちゃんだね〜。」
たいしてそれを怖がることもなく、からかうのを楽しむように口角を上げた。
