このカーテン、何? 開けてもいいの? 直感…だけど、ダメな気がする。 脳が、身体が、そう訴えている。 そろりそろりと後ろを向き、静かに扉に手をかけた。 その時────… 「み〜つけたっ!」 たぶん幻聴だ。 いや、絶対幻聴。 男の人の声が聞こえるわけがないよね? うん、そうだよ。 一人で頭の中で自己完結して、再び手を動かす。