わたしには、男子と普通に話したり、平気でボディタッチをする女子たちの気持ちが理解できない。

まあ、理解しようなんて思ってないけどさ。






「いつも思うけど、アンタ歩き方おかしいからね。」


幼なじみの沙紀がなんか言ってるけど、わたし気にしないよ?


だって無理なものは、無理。





「移動教室なんか、なければいいのになあ……。」


わたしの呟きは、周りの雑音に埋もれてしまった。






なんで、わたしはバカなんだろう…。

もう少し…あとほんの少しだけ頭が良かったら、あの有名な憧れの女子高に行けたのに……。



こんな男たちと、一緒の学校に行かなくてすんだのに………。