「美優ちゃん、少し休んだ方がいいわよ。寝てないじゃない」


勇人が刺されて3日目、私はほとんど食事も取らずに、ずっと勇人の側についていた。


その間、竜さんと真由ちゃんも来てくれたらしいけど、私の姿を見て病室に入るのは遠慮したって、佑斗さんが教えてくれた。


「嫌です。私、勇人の側から離れませんから」


涙は枯れてしまったのかな。


もう、泣く事すら出来ない。


お義母さんが心配して、もう一度何かを話しかけようとした時、佑斗さんがそれを止めた。


だって、勇人にひどい事を言ったきりなんだよ。


結婚を迷うだの、信用できないだの・・・。


それなのに、そんな私を勇人は庇ってくれた。


「私があの時、しゃしゃり出なければ、こんな事にはならなかったかも・・・」


昏睡状態の勇人を見つめながらそう言った時、佑斗さんが隣に座ってきた。