オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編




何が何だか分からないくらい、ここは混乱していた。


殴り合いの中で、勇人の姿を見失う度に、気が気じゃない。


「美優…。頼むから逃げよう」


竜さんはじれたっそうに言うけど、私は絶対に離れる気はなかった。


「嫌よ。絶対に嫌」


ここで逃げたら、私は何のために勇人の側にいるのか分からない。


でも、何も出来ずにいる自分がもどかしくてたまらなかった。


ただ見つめる事しか出来ないの・・・?


そんな事を思っていると、一人の男が何かを持っているのが見えた。


確実に勇人を狙って、少しずつ近づいている。



「あ、あれは・・・」


ナイフじゃない!!


「ダメ~!!逃げて勇人~!!」


無我夢中で、私は混乱する中へ、飛び込んでいた。