「真由ちゃんも助けてるのに、何で私が逃げるのよ」 「真由とお前は違う!早く、逃げるぞ!」 引っ張る竜さんに抵抗をしていた時、耳を裂く様な大音量のエンジン音と共に、集団の暴走族がやって来た。 「あ、あれは…何?」 絶句する私に、竜さんは青ざめながら、 「シュウと敦志が来てくれたけど、向こうの族も来たな」 そう言った。 何だか、大変な事になってきたみたい…。 すると、竜さんは真顔で私に目を向けた。 「ますます危ない。逃げるぞ」