「どこでもいいじゃん」

「どこでもいいわけないだろ!いいから、今居る場所を教えろ」


何心配してんのよ。


自分の事は棚に上げて…。


「勇人。私決めたから。もう勇人の事なんて、信用しない。じゃあね!」


そう言って携帯を切ろうとした時だった。


「おい、お前、武地組の人間だよな?」


突然、目の前に大きな男が三人、囲むようにやって来た。