「もしもし?」


「あっ、勇人?さっきはありがと」


「いいえ。オレのキス、気持ち良かったろ?」


何か、脳天気な真由の声を聞いていると、イライラしていた自分がアホらしくなってくる。


「すごい気持ち良かった!またしてね」


「もうしねぇよ」


呆れてそう答えると、真由は思い出した様に言った。


「あっ、そういえば、今彼女さん側にいる?」