「何だよ~。ここにいたのかよ。焦った」 ようやく婚約まで出来たオレは、美優がいないという状況が一番嫌だ。 何がトラウマって訳でもないんだけど、いつだって自分の側にいて欲しいと、勝手な事ばかり考えてる。 すると、近くにいた母さんが、呆れた様にオレに言った。 「“何だよ~”はこっちよ。服くらい着なさいよ」 「えっ?」 そう言われて見てみると、上半身が裸のままだった。