「うん…。ごめんね」


そう言うと、美優はゆっくりオレの腕を離す。


「美優?」


思いがけない行動に、オレはかなり焦った。


何だ?


どうしたんだよ。


「ねえ、勇人。今夜は別の部屋で寝るね」


「え?ちょっ…。美優!」


まるでオレを避ける様に、美優は足早に部屋を出て行った。