「脅すつもりじゃないのよ。ただね、想像も出来ない事が起こるのよ。この世界」 あ、それ、何となく分かる…。 でも、何も言えないで黙っていると、お義母さんは話しを続けた。 「この家の仲間たち、周りの友人たち、その人たちの事も大切に思えなきゃダメ」 「え…?」 「例えば、勇人にもしもの事があっても、自分一人でも守りたい。この組を守りたい、そう思えなきゃ、勇人と結婚しない方がいいわよ」