「美優ちゃん、ちょっと・・・」
いつもの様に、病院で勇人に付き添っていると、お義母さんが私を呼んだ。
「どうしたんですか?」
「あのね、実は・・・」
お義母さんは、言い辛そうに私を見た。
「さっき、先生から言われたんだけど、勇人はこのままもうダメかもしれないの」
「え?」
ダメって?
たとえ、0.1%でも目を覚ます確率があるなら、私は諦めないつもりなのに・・・。
「ダメってどういう事ですか!?」
つい感情的になり、お義母さんに詰め寄ると、唇を噛み締めて言った。
「一生、植物状態かもしれないって事・・・」

