「そうは言われても、 俺、彼女居た事無いし。 彼女を思う気持ちと、 ネコ耳をつけたくない気持ちの 板ばさみなんて想像もつかないからさ」 っていうかその状況はあまり無いだろう。 「でもさ、ネコ耳つけたくない気持ちは 分かってくれるだろ……?」 彼は未だ、机にデコがついている状態だ。 「……まあ、それなら」 俺だって似合わないし、つけたくない。 女の子がつけてるのを見るのがいい。 「じゃあさ、助けてください」 「いいけど……どうやって?」