側で立ち尽くしてるだけのオレに、佑斗さんは耳打ちをした。 「キレイな人だろ?」 「は、はい…」 確かに美人。 派手な顔立ちで、髪は巻き髪だ。 大人の女って感じだな。 「あの人さ、ヤクザの組長の奥さんだから。あんまり、そそうがないようにな」 佑斗さんは、それだけ言うと、 「久美さん、久しぶり」 と愛想のいい顔で、その人の元へ歩いて行った。 組長の奥さん!? やっぱり、世界が違うよな~。 泣きたいよ。 オレ…。