里沙ちゃんが指した先にはキャッチーに向かってボールを投げている人だった。

野球のことはあんまり知らないけどその人が投げる球は、速かった。


『す……すごい!!』


『でしょ、でしょ!!』

里沙ちゃんは自分のことのように喜んでいる。