そのまま、無言。 ……どうしたんだろう? 何か変な事、言った? 考えてもわからない。 颯ちゃんに聞いたら怒られる……よね? やっぱりツイてない日なのかなぁ? 部屋に響くテレビの音がやけに大きく聞こえてくる。 「なぁ……萌子」 「えっ?」 もう一度言われた事を思い出し、 考えてた私に突然かけられた声。 顔をあげると颯ちゃんと目が合った。 「お前さぁ……何でちゃんと断れへんの?」 はい? 柳君の事だよね? ちゃんとって? え? 私、ちゃんと断ったよね? 「断った……よ?」