「言いたい事あるなら言えや」 言いたい事? 言いたい事を言ったら…… パシリでも、そばに居れなくなっちゃうじゃん。 それが怖かったんだもん。 だから…… 俯きながら、爪を弄る。 チラッとみる颯ちゃんは、そんな私を見て大きな溜息。 「はぁー……だから何やねん!?」 声が恐い。 胸が痛い。 もう泣きそう……。 颯ちゃんが怒らない答えがわからない。 私に呆れて行っちゃうかな。 でも……もう、それでもいいかも。 私が何か言うと颯ちゃん、絶対怒っちゃうよ。 これ以上、嫌われたくないもん。