龍司は唇を離して

「会わせたい人が居る。」


と言った。


会わせたい人?


誰だろう。

私は龍司の後をついて行った。


「ここからは1人で行け。」


「え…?」


「じゃあ終わったら式の入り口来いよ。」



そう行って歩いて行った。


私はおそるおそるドアを開けた。


キィ…



嘘…

















「お母さん…?」


「夏愛…」