6 L O V E .




 だって…玄関のドアの横にもたれるようにして人が座りこんでるんだもん…。



 「え…!?」

 こわっ。こんな時間に…って…





 「な、なんでいるの…」


 顔をあげたその人にあたしは驚きを隠せなかった。


 だって、だって…





 「どんだけ待たせるの」


 スッと立ち上がったその人があたしの手を握る。

 その手はひどく冷たい。
 まさか、この寒さの中…ずっとここにいたの…?