「お前が、来るって聞いたから飛びついたのっ」
そう言ってそっぽを向いたきょー。
もしかして照れてる?
なんとなくだけの昔のきょーみたい。
こうやって照れるとそっぽ向くの変わってないじゃん。
「きょー・・・期待しちゃうじゃん・・・」
あたしの心臓は壊れそうだった。
きょーの口から何が発せられるのか、怖くて仕方ない。
「期待しとけよ。好きだ、バカ翠」
あたしは俯いた顔を上げた。
そこには優しい顔をしたきょーがいた。
「あーもう可愛すぎんの、翠は」
抱きついたのは、きょーじゃなくあたしの方だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…