6 L O V E .




 当たり前のようにキーを取り出し、ロックを解除するとあたしを引っ張った。



 「覚悟決めろ。もう、帰さないから」



 そう耳元で囁かれて、あたしの体内は燃えるように熱くなった。
 血液がすごい勢いでグルグルと巡っている。


 ヤバイ。ほんとにキケンだ、こいつ。

 分かってるのに、体が素直にきょーについていく。





 「・・・きょー」


 あたしは不安で彼の名前を呼ぶ。

 廊下に3つあったうちの1つのドアを開け、あたしを誘導する。

 きょーは喋らない。



 たぶんここがきょーの部屋。
 男の子の部屋って感じだけど、ちゃんと綺麗にされている。





 当然あたしは分かってる。
 きょーが今からすることを。
 それを拒否するつもりはない・・・。

 だって理由がないから。


 だけど、その前にどうしても聞いておかなきゃ。