6 L O V E .




「ちょっとは、妬いてくれたの?」


そう聞く須賀君は意地悪に笑った。



「・・・かもね」



私はそれだけ言って、須賀君の胸に顔をうずめた。




「俺・・・お前のことずっと好きだから。やっぱり俺の隣はお前がいい。お前じゃなきゃダメだ」



そうやって私じゃなきゃって言ってくれるのは、後にも先にも須賀君だけだよ・・。



「私・・・最低だよ?寂しくて適当な男に抱かれるような女だよ?清楚でもないし、優しくもないし、優等生でもないし。真っ直ぐで誰よりも優しい須賀君とは・・・真逆の人間なんだよ!?」




「俺は、本当ははっきり物を言うし、お笑い好きで大きい声で笑って、いつも自分の理想と闘ってる白石が好きだよ。寂しいなら、他のやつじゃなくて俺にしろよ・・・寂しさを埋めるだけの存在でもいいから」



ねえ、もしかしてだけど・・・須賀君泣いてる・・・?