6 L O V E .




「もう、逃げないでくれ・・・」



その声はひどく弱弱しくて、今にも消えてしまいそうだった。



「須賀君・・・私・・・」




「お前のことが忘れらんないんだよ・・・」



え・・・?今のことに自分の耳を疑った。



「あのとき、何で別れたんだろうって後悔して。諦めきれなくて、メールも電話もしたけど携帯変わってたし。高1んとき、告白しようと思って家にいったら知らない男を出てくるし。もう彼氏いるんだって分かったから、身を引こうとしたら・・・いろんな男といるお前見かけて心配になった。気持ち悪いよな、ストーカーみてえだよな。そう思ってくれてもいい。3年間ずっと、白石しか好きになれなかったんだ、俺」




一気にそう喋った須賀君は強く強く私を抱きしめて、小さく震えていた。




「再会したのは偶然だったけど、俺チャンスだって思った。このままお前に告白しようって。だけど、お前は昔よりも殻に閉じこもって俺のことすら拒否をした。俺・・・すげーガキだったよな・・・」




「そ・・・んな、ことないっ」