6 L O V E .




「ちょっと君たち、なんの騒ぎ?」


このタイミングで警備の人がやってきた。



「なんでもないっすよ。弟に学校行けって言っただけです」


上手いこと男の人は嘘をついて、警備員をあしらうと、



「もう、お前らいいよ。つまんねー」


周りの目も気になってか、それだけ言って立ち去ろうとした。



「頼むから、こいつにひどいことしないでください」



真っ直ぐに男の人を見た須賀君。



「・・・わかったよ。俺もお前と同じ気持ちだったしな、前まで」



そう告げて、その場から消えていった。


私の胸はぎゅっとしめつけられた。