「あーあ、こんなつもりじゃなかったのに。泣いてるあんたに文句目一杯言ってやろうと思ったのにな」
「ありがとう、川島さん・・・こんな私、励ましてくれて・・・」
「だから!言っとくけど、そんなつもりないし!私はあんたのこと嫌いだから」
「うん、ありがとう」
「なに、泣きながら笑ってんのよ!?」
川島さんの優しさが心にしみる。
これだけでも、私ここにいる価値あるのかな・・・?
「あと、あんたの友達が全部のクラスの黒板消して叫んでったよ。『秋歌のこと、勝手に言うな』ってさ。大事な人ちゃんといるじゃん」
絶対、寧々だ・・・。
「うん・・・私、本当に大事なものまで失うところだった・・・」

