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「さっき、なんでもはっきり言える私のことうらやましいって言ったね。私は女の子らしくて、気がきいて、誰にでも優しくできる、白石さんがうらやましかったよ。私にはないもの持ってて、憎らしかった」



視線を合わせた川島さんの表情は、切なさが見え隠れしていた。


川島さんが言っていることって・・・いつも私が思ってたこと・・・?




「だから、あんたがひどいこと黒板に書かれてやばいことになったって聞いたとき、いい気味って思った。でも・・・それと同時に、あんたも私と同じなんだって、人間らしいところあるじゃんって思ったの」



「・・・え」



川島さんに罵られるであろうと思っていた私は、その予想外の言葉に驚いた。




「どこにも落ち度がないなんて、まるでロボットじゃん。ダメなとこがあって当然、それが人間でしょ?」



ふいに、また私の目から涙がこぼれおちた。