パッと入り口を振り返った。

ドアに寄りかかっていたのは、



「･･･川島さん？」



中学が一緒で、合コンでも会った川島さんだった。


たぶん、私･･･この人に嫌われてるんだよね･･･。




「ほんと、いい気味。うちのクラスでもあんたの話題で持ちきりよ」


「･･･そっか」


ストレートにそう言われて、逆に清々しい。



「ほんと･･･魔性の女」


「はは･･･」


「あんた、中学から変わんないね」



「え･･･？」



彼女は私の近くのフェンスに背を預けた。